ご質問ありがとうございます。
サブテーマというとちょっと構えてしまうかもしれませんが、「自分の書きたいもの」という解釈ではいかがでしょうか。またメインとサブに優位性はありませんので、どちらをより際立たせなければいけないのか、ということでお悩みのようでしたらあまり気にしないでくださいとお答えします。
今回ダブルテーマ制にしようと思った理由のひとつに、公募の経験というのがあります。
よく「このお話書きたいけど、レーベルカラーに合わない」なんてことありませんか。
逆にいえば、どんな物語もレーベルカラーに寄せて書くことができれば武器になるのではないかと。お題にあわせながらも自己主張はする、というクリエイターとしての醍醐味となりえるのではないかと。
今回でいえば「秋」という絶対的なしばりがありながらも、そこから書き手の舵取りによって千変万化のシチュエーションを生み出すことが高得点のカギとなるはずです。また自らが宣言した副題(サブテーマ)に、どれだけ忠実であったかも評価の対象となるでしょう。実際、その作品を読んで点数をつけるのは読み手のみなさまなので、わたしにはこれ以上、作品評価の価値観を限定するような発言はできません。ですが、ひとつ言えることは今回の『闘掌』では、個人レベルの企画力が試されるということです。
作例とまでは言いませんが、たとえばサブテーマを「友情」に設定したとします。
「秋」を舞台とした「友情」の物語。
それは受験をひかえた親友同士の葛藤でしょうか、はたまたスポーツによるアツいストーリーになるのでしょうか。
しかしここで問題になるのは、サブテーマ「受験」や「スポーツ」の場合以上に「友情」が際立っていないと、読み手としては評価が低くなるのではないかということです。
自分が「売り」として狙ったものが、読み手にうまく伝わるか。
それが今回のダブルテーマ制最大の肝だと思います。
ちなみにテーマに沿ってないから、という理由で失格になることはありませんので、どうぞ安心して執筆をお続けください。
お目汚し失礼いたしました。
- 闘掌運営委員会
- 2016/09/27 (Tue) 18:49:04